それが希望にゃ

 ミートホープの田中社長は、進むべき道を誤ったのにゃ。


 彼が考案した攪拌器つき挽肉製造機は、貧乏人にはいいアイデアにゃ。あれを使うと、専門家にも牛肉と豚肉の区別がつかなくなるという。味も見た目もそっくりにゃ。最初からその効能を明らかにした上で機械を一般に売り出せば、格差社会の今、ヒットしたかもしれないのにゃ。


 彼は精肉業ではなく、発明を仕事にすればよかったにゃ。会社はもうだめなんだから、これからは貧乏人が豊かな(感じの)生活を送るための製品を、どんどん作っていけばいいのにゃ。