8月16日


 「 天皇は謝罪せよ 」 というイミョンバクの発言。「 何があっても絶対に戦争はするな 」 という8月ジャーナリズム。どちらも根底にあるのは、かつての大英帝国大日本帝国に劣らない、強烈な支配欲だ。「 私の言葉を聞いて、ひれ伏せ 」。


 武力ではなく、言葉なのだから許されるというものではない。彼らは舌先三寸で他人をコントロールしようとしている。オレオレ詐欺のように。


 歴史問題とは、歴史をネタにしていかに自分の支配欲を満たすかという、パワー・ゲームのことである。


 戦争の悲惨さについて語る日のあとには、平和の悲惨さに満ちた日々が延々と続く。地獄のように。