コンクリートからエロへ


 水嶋ヒロ氏の小説がいろいろと言われている。一連の流れは仕組まれたものだ、とも。だがむしろ、同じことを政府がやればいいではないか。


 どういうことかというと、「だれでも小説家になれる」、という国家的プロジェクトを始めるのだ。子供からお年寄りまで、何でもいいから「小説らしきもの」を書いて、市町村の窓口に提出する。そうすれば、できばえに応じて原稿料をもらうことができる、というものだ。これを経済対策としてやる。車が全然通らない道路を、地元の人たちの雇用のために何十キロも建設する、というのと原理的にまったく同じだ。


 「といっても、何を書けばいいのかわからない」という人のためにアドバイスするなら、やはり官能小説だろう。これが一番、多くの人の共感を得やすいし、どんな平凡な人でもセックスなりオナニーなりで性的なエクスタシーを体験したことはあるだろうから、それを書けばいい。実体験を、あたかも虚構であるかのように飾り立てることができたら、なおいい。


 あとは、菅総理の奥さんがどう考えるか、だな。