TBSの

サンデー・ジャポン」によると、大阪府橋下知事の実家は、朝日新聞の販売店なのだという。それで、今回の彼の朝日新聞批判に対して、本社の幹部が、「われわれが育ててやったのにあれはなんだ」、と抗議してきて、大変なんだそうだ。


 彼の朝日新聞批判の背景がわかった、ような気がする。朝日新聞は、紙面ではすべての弱者の味方のようなことを言っているけれど、販売店に対する態度はそれとは正反対で、まさしく「自己責任」一辺倒な会社だ。一定の部数を確保できない販売店経営者は、バッサリと契約を打ち切られて、おしまいだ。


 橋下少年も、親が部数のことで本社の営業担当にさんざんいじめられる(時代劇の悪代官と農民のやりとりそのものだ)のを見て、育ったのではないだろうか。もしそうだとしたら、同情の余地は十分、いや、かなりあるけれど、現在の彼の朝日新聞批判は私怨に基づくもので、知事としてはどうなのか、という疑問は残ることになる。


 彼の「自己責任論」も、もしかしたらそのような少年時代の体験を強く反映したもので、「朝日新聞仕込み」といえるのかもしれない。あくまでも、憶測だが。