Theatre劇団子の

「遥かなる山でヤッホッホ」を観る。


 ギャグもストーリーも上滑り気味。あの女の人をサモ・アリナンズの平田さんが演じたら、どうなっていただろう。語り手がじゃま。女王の話はいらないんじゃないか。2時間半も上演時間があるのに、終わり方がいかにも駆け足。


 ・・・・・と、不満を挙げればきりがないが、これは、私の趣味の方がおかしいからだろう。私がいつも観るのは、月蝕歌劇団万有引力等のアングラ系と、動物電気拙者ムニエル等のお笑い系に限られるのだから。どうせ舞台でやるのなら、極端なことをやって欲しい、というのが私の立場だ。


 その拙者ムニエルからゲスト参加した山岸さんの娘役を演じたのが沢城みゆき。アニメと違って自分の体を使って表現しなければならないのだが、初舞台とは思えないそつのなさだった。心中しようと山にやってきた一家の娘で、一人だけテンションの高い幼女という極端なキャラだったのがよかったのかも。だが、それだけでなく、ラストでは十年後大学生に成長した姿も十分表現できていた。


 この劇団の次回公演は来年8月。彼女の出演はあるのだろうか。ていうか、私としては月蝕で少年役を演ったり歌ったりする沢城みゆきを観てみたいにゃ。ありえん話だけど。