映画「未知への飛行〜フェイル・セイフ」

murasaki052006-08-06

のDVDを買う。期間限定で1481円。

 機械のトラブルで、モスクワに水爆を落とせという誤った命令が、アメリカ軍の戦略爆撃機に発せられる。アメリカの大統領以下、軍の首脳たちは、なんとかソ連との全面核戦争を阻止しようとするが・・・・・という話。

 シリアスな映画だ。音楽が全く使われていない。それに、出てくるのは大統領の執務室と、空軍の司令部、国防総省爆撃機コクピットという、4つの「密室」ばかり。全人類の命運を決めるのは彼ら自身ではなく、ごく少数の限られた人々なのだという、核時代の冷たい現実が示されている。

 監督はシドニー・ルメット。彼の代表作の「十二人の怒れる男」とこの映画は、「密室劇」という点で似ている。大統領役がヘンリー・フォンダ。特典として、監督による音声解説や、当時を振り返る映像が入っている。

 淡々と書いてきたけれど、実はこの映画は、スタンリー・キューブリックの「時計じかけのオレンジ」、サム・ペキンパーの「戦争のはらわた」と並ぶ、私の3大名画のひとつなのにゃ。まだ観ていない人は、ぜひ!なのにゃ。