５マンヒット突破記念

「本当にあったエロいい話」

　これは、私があるメーカーの人事の仕事をしていた時の話。もう２０年くらい前のことです。翌年度の新入社員の募集のために、夏休み期間中に地元の高校におじゃまして、進路指導の先生に会社のＰＲをして回っていました。

　その時の決まり文句に、「御校の生徒さんを、どうかうちの会社へ・・・」、というのがありました。「御校（おんこう）」。聞き慣れない言葉でしょう？　「あなたの学校」を丁寧にした言い方で、つまり、「御社（おんしゃ）」の学校版です。

　その日私は、県内でも有名なミッション系のお嬢様学校に来ていました。いかにも謹厳実直そうな先生が応対に出てきて、挨拶もそこそこに、「御校（おんこう）の・・・」と言おうとしたのですが・・・・・。つい間違って、「おま○こう」、と言ってしまったのです！！

　どうしてこんなことになってしまったのか。実は、前から「おんこう」と「おま○こう」を言い間違えそうで、「おま○こうではなくおんこう、おま○こうではなくおんこう」、と何度も心の中で繰り返すうちに、かえって５０パーセントの確率で、「おま○こう」と口に出してしまう体質になっていたのです。

　何にせよ、取り返しのつかないことをしてしまった。この先生は激怒するだろう。ミッション系だけに、サブミッションで腕の一本もヘシ折られるのではないか、と私は覚悟しました。が・・・・・。意外や、先生はニッコリと笑みを浮かべて、「いや、若い人は元気があって、うらやましいですな。ハッハッハ」、と、おっしゃるではありませんか。

　それからの３０分間は、男同士の会話で盛り上がりました。お嬢様学校の生徒さんたちの「性態」やら、体面を気にする親ほど性生活は乱れているという情報やら。圧巻だったのは、先生の宗教観。「聖母マリアの処女懐胎。あれは本当は、ア○ルが子宮につながっている特異体質だったのです」。その信念から、ご自分もア○ル専門のアナリストだとおっしゃる。「これでいいのです。神がこのように、すべてをお創りになったのですから」。

　Ｙ先生、お元気ですか。あれから何か不祥事を起こして、クビになったりしていなければいいのですが。雑草という名の草はないのと同様、人の性態に変態はない、ということを私はあなたから教わりました。その結果が、このブログです。先生ならきっと、褒めて下さいますよね？