「夏のあらし」


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 同じ時間が何度も繰り返されるうちに、だんだん世界が充たされていく。死者(幽霊)が、生者をリードする。これらは、天野天街率いる少年王者舘の演劇にも似たスタイルだ。また、時間を遡って昔の人たちを救おうとするヒロインの姿は、月蝕歌劇団の「女神ワルキューレ海底行」を連想させる。儚げなタイトルからは悲劇的な結末を予想してしまうが、どうなるか。


 声優の中では潤役がいい。「ソウルイーター」のマカの時もそうだったが、強烈な「処女声」だ。いや、実際の本人がどうのこうのではなく、そういうニュアンスの声だ、ということにゃ、もちろん。