年度末


 「自分で自分の限界を決めるな」、って言う人がたまにいるけど、これってそんなにありがたい言葉なんだろうか。


 プロ野球で考えてみよう。どの選手をドラフトで採るか決めるのは球団だ。どの選手に戦力外通告をするか決めるのも球団。「自分の思うようなプレーができなくなったから引退する」のは、ごくわずかな一流選手だけだ。


 一般の会社もこれと似たようなもので、「自分の限界」を決めるのはほとんどの場合、「他人」だ。それを自分で決められるとしたら、人生における贅沢、と呼ぶべきだろう。


 「自分で自分の限界を決めるな」という言葉の裏には、「それは他人が決めてくれる」という言葉が隠されていて、実は現状を追認しているだけなのではないか・・・・・などと考えてしまう季節にゃ。