珍しく

まじめなことを書くよ。


 きのう(6月24日)のテレビ朝日のスーパーJチャンネルで、こんなニュースが流れていた。


 先日の秋葉原の無差別殺傷事件を受けて、ある護身グッズが売れているという。それは、「防刃Tシャツ」。普通のTシャツと変わらない着心地で、洗濯もできるが、刃物による攻撃を防げるという。
 これを見て、ちょっと引っかかるものを感じたんだよね。本当にそんな薄い服で大丈夫なのか、と。で、ニュースで紹介された護身グッズ専門店の「シーザム」のホームページで、問題の「防刃Tシャツ」をチェックしてみたら、やっぱり・・・・・。


 秋葉原の事件の手口を思い出して欲しい。刃渡り13センチのダガー・ナイフによる「突き」。それを、この「防刃Tシャツ」では防げないんだよね。「突き」ではなく、「切りつけ」なら防げるかもしれないけれど。「突き」が、1点にすべての力を集中させる攻撃だということを考えれば当然だと思うし、このことはホームページの製品紹介にも注意書きとしてちゃんと出ている。でも、番組では「突きが防げない」という事実を説明していなかった。


 この番組を見て「防刃Tシャツ」を買おうと思っている人、すでに買っている人は、要注意だ。これを着ているから大丈夫だと考えるのは大間違いで、「突き」はサイド・ステップでかわすべきだ。1点を狙う攻撃だけに、それは決して難しいことではないはずだ。