アングラづくしにゃ

 昼に月蝕歌劇団、夜に万有引力、という一日だったのにゃ。


 月蝕は、主演女優が一ノ瀬めぐみ様(今回は不参加)の影を引きずり過ぎているのが難点か。ハイエナ役のスギウラユカ嬢の一人舞台のような気も。

 
 万有は、いつものローマカフェでの実験公演。コンクリートの床の上での大滅亡が復活したが、今回は舞踏は少なめ。前にザムザ阿佐谷でやったのと同じ、野球をテーマにした作品だった。


 舞踏といえば、麿赤児師が「徹子の部屋」に出たのをこの前見た。「指が実体なのではない。指と指のあいだの空間こそが実体だ」。「『裸』ではない。『裸を着ている』のだ」。もはや技術論ではなく、詩の領域だ。映画「裸の夏」が気になる。