ニート、フリーター対策

として、政府は公務員の特別採用枠をつくるそうだ。その数、たったの100名。


 もっと効果的な策がある。就職するときに会社が内定者に保証人を立てさせることを法律で禁止すればいい。
 

 そもそものつまずきの原因は、保証人制度にある。就職活動をして、せっかく内定をもらったのに、「そんな会社に入るのなら保証人にならない」、と親がダメ出しをする。その結果、本来の希望とは違った道に進むことになる。数年で退社。新しい職探し。またしても保証人のカベにぶつかる。親の目を気にして、不本意な選択をする。また退社。同じことの繰り返しだ。この連鎖から逃れるには、公園のベンチに座ってスポーツ紙を広げ、求人欄で保証人不要の仕事を探すか、あるいはニートになるしかないだろう。それとも、首でも吊るか。今の日本における自由なんて、そんなもんだ。


 これは、ニートやフリーターだけの問題ではない。高齢化社会になって、働く老人が増えていくだろうが、彼らは果たして保証人を用意できるだろうか。年齢や性別によらず、だれでも簡単に就職、転職できる社会であるべきではないだろうか。