あけおめこ とよろ
男は、自分がすっかり年老い、精力をほとんど使い切っていると自覚していた。
もう、生身の女性を相手にしたくない。むしろ苦痛だ。中学生の時のように、自分でシコシコやって、終わりにしよう。これが最後のオナニーだ。さて、オカズは・・・。
オカズは、「思い出」。中学の時同じクラスだった、あのコにしよう。かなりの美少女で、しかも大人のようなグラマラスなカラダをしていたのに、言うこととやることは幼かったコ。それでいて水泳の授業の時には、自分のカラダを誇らしげにアピールしていたような。
昔はあのコでよくヌイていたなあ・・・などと思っていたら、なんとか勃った。あとはフィニッシュだが、これが難しい。イキそうでイカない。ていうか、イクって、どんな感覚だったっけ。なんだか呼吸も苦しくなってきた。もう、やめようか。
・・・いや、やめるわけにはいかない。頭の中では、あのコが真っ白な乳房を露わにして、微笑んでいる。もしも中学生の時のように最後までイクことができたら、本当に中学生に戻れるかもしれない。これは、単なるオナニーではない。時を越える試みなのだ。
胸が刺すように痛んだが、それでもあのコのカラダに迫っていく。そして・・・。
それが男の抱いた、最後のイメージになった。
・・・つまり、死因は手淫。
これがワシの、初夢だっぴゅ。